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1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:12:04.93
クロコダイルはしばらく僕の様子を見ていたが、
僕は何も言わなかった。
そのあいだクロコダイルは僕の麦わら帽子を見ながら
ずっと葉巻をふかしていた。

僕は黙っていた。

「やれやれ」

 


2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:12:31.98
クロコダイルは何十分もかけて、自分の強さについて僕に語ってくれた。

僕は出来る限りクロコダイルの話を理解しようとしたが、
正直いって自信が持てない。
しかし少なくともクロコダイルにとって、それは
とても大切な話のようだった。

「俺の能力を知っているのか?」
と、クロコダイルは言った。


「少しはね」
と、僕は言った。


32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:34:50.48
>>2

> 僕は出来る限りクロコダイルの話を理解しようとしたが、
> 正直いって自信が持てない。
> しかし少なくともクロコダイルにとって、それは
> とても大切な話のようだった。

すげーわかるwww


35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:42:56.05
>>2
ここ最高に村上春樹
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4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:12:58.90
僕らはいつでも同じ砂漠で、同じ距離を保ちながら話をした。




「あなたは砂なんですよね?」
と、僕は顔をあげて尋ねた。


5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:13:24.74
「砂かもしれないし、砂じゃないかもしれない」
と、クロコダイルは言った。






”砂かもしれないし、砂じゃないかもしれない”


7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:13:50.78
僕は温くなったビールをひとくち飲んだ。

「まず第一に、僕は自分の力であなたを倒す」
と、僕は言った。

「何があろうと、もうゾロの力を借りるつもりはない」
そもそも、借りることもできないのだ。
彼には彼なりの、僕とは違った人生の優先順位みたいなものがあるのである。


8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:14:16.64
クロコダイルは僕の顔を見た。
僕は温くなったビールを置いて、素早くパンチを繰り出す。

でもクロコダイルには当たらない。

僕はクロコダイルについて明確に理解することができた。

それは彼が砂であるという事実だった。


9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:14:24.67
続けたまえ


10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:14:48.06
「お前じゃ俺は倒せない」
と、クロコダイルは言った。

僕は何度かため息をついた。




今頃サンジはパスタを茹でているはずだ。


11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:15:19.64
「一緒にパスタを食べないか?」
と、僕は言った。





「悪くない」
と、クロコダイルは言った。


13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:15:46.35
”悪くない。”









タクシーでバー・アラバスタから青山通りに着くまで僕たちは一度も口をきかなかった。

~おわり~


16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:17:17.22
わりと真面目に蜘蛛の糸とか書いて欲しい


17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:17:18.99
パスタ食うだけじゃねーか


20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:18:18.26
村上春樹のパスタ率


25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:19:41.38
ア・ラ・パスタ編か


22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:19:06.72
文才あると思うわ 
フォクシー編頼む


31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:24:20.48
>>22 
フォクシーか 頑張ってみるけどすげーコミカルな内容だから難しそう


33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:39:29.21
>>31 
頼むわ 
ここまで面白い文章を書ける奴はそうはいない 
小説家志望?


34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:42:44.41
>>33 
サボリーマン 
大学の卒論で村上春樹を否定するだけの論文書いた。 
長編全部読んで色々ネチネチ4万字


42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:50:53.81
フォクシー編むずいwwww

一応できたけど、書き溜めじゃなく今書いたからちょっと微妙かもしれん。


44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:52:11.40
>>42
頼むわ


43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:51:53.13
というか、村上春樹だとルフィがどうしてもナヨナヨボーイになるな


46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:53:04.35
【もしも村上春樹がワンピースを書いたら ~デービーバックファイト編~】
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あれからどれくらいの時間がたっただろうか。

僕は今、体を動かすことができない。


47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:53:30.96
今までの人生では、特に苦労をしてこなかった。

船が欲しいと願えばすぐ手に入ったし、空をに行きたいと言えばすぐに行く事ができた。


48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:53:56.81
それは決まっていることだと思っていた。
なんでもできると思い込んでいたのかもしれない。






今はどうだろう。体を動かすことさえできないでいる。


50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:54:25.86
突然だった。
澄んだ空の下で、そろそろ日が暮れかかっていたころ、男がやってきた。男は服を着ていなかった。




「お前は負けたことがあるか?」


51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:55:35.06
銀狐。そう名乗る男はチョッパーの腕を引き、離れたところで僕に言った。






「俺は仲間を集めなければならない。そしてそれは今でなくてはならないのだ。
こんな格好で来るのが無作法なことは知っている。けど今でなくてはならないんだ。」






”今でなくてはならない”


52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:56:02.91
チョッパーは向こう側で泣いている。
ゾロはそんなチョッパーに怒っている様子で、胡坐をかいて酒を飲みはじめた。


やれやれ。
僕は頭を振った。


53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:56:30.45
何かをまともに考えようとすると、やわらかな万力で締め上げられるみたいな気持ちになる。


まずはこの男と決着をつけなければならない。
チョッパーを連れ戻すのはそれからでも遅くはない。


その時、誰かからの批判の気配を感じたが、振り返るのはやめておいた。
たぶん、今はその時期じゃない。
そう、物事のタイミングを間違えるとろくなことにならないと、 僕はうすうす気がつきはじめていた。


54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:56:58.70
「一つだけいいかい?」
僕は銀狐に言った。


「完璧なデービーバックファイトなどといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」





その瞬間、体が重くなった。
銀狐が僕に拳を向けたときにそれは起こった。


55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:58:25.06
「お前は強いのか?それとも弱いのか?」
銀狐が僕に言った。




最近、知らない人によく話しかけられる。
話題は決まって強いか弱いかという、意味をあまり感じない事だ。
大体の人がとても大切な事のように聞いてくる。
特にこだわりはないし、僕はそれに魅力を見出すことはできなかった。


56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:59:31.10
体が自由に動けるようになってから、僕はこう答えた。

「強いかも知れないしあるいは強くないかも知れない。
でもそんなことは正直どうだっていいんだ。世界には飢えた子供達が大勢いるし、何処かの国の戦争では、沢山の兵士や民間人が今この瞬間にも死んでいっている。
それにうちの猫も帰って来ない。僕が強いか強くないかなんて、いったい誰が気にする?」


57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 17:00:18.17
僕がそう言うと、銀狐は椅子から立ち上がり、手に嵌めていたグローブをはずして、暗い船の中へ引っ込んだ。






「なんだか未来の有名人に会った気分だ。」
銀狐は言った。


59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 17:01:10.86
「僕と君とは今、意識の中で交わったのかもしれないな。」
と僕は言った。
実際に口に出してしまうと、なんとなく真っ白な壁の上に大胆な超現実主義絵画をひとつかけたような気分になった。





島を後にする船の上は、やけに静かだった。

「ありがとう。」
手にとってすりつぶしてしまえるんじゃないかと思えるような、小さな声で、チョッパーが言った。


60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 17:02:09.91
「ところで、僕たちは何処に向っているんだろう。」


「大学に決まってるじゃない。」
ナミは言った。

そうだ。今日は2限から心理学の講義だということをすっかり忘れていた。
やれやれ。
僕はポケットから両手を出して仕方なく歩いた。
それから床にこぼれた豆を集めるみたいに、意識をひとつひとつ拾い上げて、自分の体を現実になじませた。

~おわり~


40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:08:06.15
元がワンピースだからか読みやすい村上春樹って感じ 
場面が想像しやすいのは漫画を読んだからかな


38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 15:59:46.12
完璧なワンピースなどといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。


39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 16:05:43.78
>>38 
それいいねw


63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/08/28(木) 17:08:30.83 
乙! 
面白かったわ 
個人的には天才だと思うわ


引用元:http://www.logsoku.com/r/news4vip/1409206324/

(*´∀`*):はたしてワンピースと村上春樹両方分かる人
はどの位いるのだろうか?笑